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復正後測定したいかだ床内への浸水量は、22リットルであった。時間経過に伴う状況を

表9に示す。

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表9逆転膨脹時の復正試験

 

(b)自己復正性能の確認
各気室の内圧を150?Hgに調整し、図10に示すようにつり上げテープをロードセルを介してクレーンで吊り上げることにより、試験品を横転させ、その時の吊り上げテープに加わる力を測定した。横転角度は、180,135,90及び45度とした。最初に天幕に水を入れない状態、次に180度横転状態で天幕内に水をあふれるまで入れた状態で計測を行った。その時の天幕内の水量は、約1,000リットルであり、喫水は、天幕支柱気室のほぼ中央であった。計測結果を表10及び図11に示す。図11から横転角度90度における吊り上げテープに加わるカ(復正カに相当すると考えられる)が他の角度に比べ低く、特に天幕内に水を入れた場合には、ほとんどゼロに近いことがわかる。
また、180度及び90度横転状態からフリーにした時の復正状況を調べた。その結果を表11に示す。内圧150?Hgで、天幕内に水が入っていない状態では3.7秒で復正を完了という良好な結果が得られた。試験状況を写真1〜2に示す。

 

表10復正力の測定結果

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